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2009年07月22日

時代を映す、喚起するアートワーク

様々なアート作品や映像・写真などを見た際に、
「はっ」 と何かの感情が呼び覚まされるような経験は誰にでもあると思います。
また、すぐには伝わらなくても、その作品が内包するメッセージを理解した時、
感情が強く刺激される場合もあります。

特に現在のように複雑な時代には、その時代を巧みに映し出し、
表現力豊かにメッセージを伝えるアート作品が多く生まれます。
時に社会に疑問を投げかけ、時に歴史と未来をつなげ、
時にまったく新しいイメージを喚起させてくれます。

今回は、巧みに時代を反映し、様々な感情を喚起する
いくつかのアートワークをご紹介します。



【時代を映すアートワーク】
まず、過去と未来、そしてこの現代に自らの存在を巧みに重ね、
見る人の感情に訴えかけるような魅力的な表現のアートワークを取り上げてみます。

LOUIS VUITTON
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旅行鞄専門店として起業したルイ・ヴィトン。世界でも最も有名なブランドのひとつになった現代に、改めて原点の「旅」という概念に回帰し、写真家アニー・リーボヴィッツと共にブランドのコンセプトをグローバルに発信し続ける「コア・バリュー広告キャンペーン」。最新のアートワークは、人類の月面着陸40周年を迎えた今年、バズ・オルドリン氏、ジム・ラヴェル氏、サリー・ライド氏の3人の宇宙飛行士を起用し、「新たな旅」へという壮大なテーマを見事に表現しています。宇宙への旅が決して夢幻ではなくなってきた時代に、ブランドが培ってきた長い歴史と人類の旅を巧みにつなぎ合わせ、非常にインパクトある作品に仕上がっています。
Official:http://www.louisvuittonjourneys.com/


TOSHIBA "Overture"
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2009年のミラノサローネで展示された東芝のインスタレーション作品「Overture」。この作品は、アーチ形の鏡により構成された展示空間に無数のナス形電球を模したオブジェが吊るされ、その内側にはLED照明と水が入っています。人が近づくとそれに呼応して瞬き、手で触れるとまるで生きているかのように鼓動するそうです。作品のコンセプトは、「あかり」文化の表現。1890年に日本で初めて白熱電球を実用化した東芝にとって、これまで人々の暮らしを快適に豊かにしてきた白熱電球(2010年度中をめどに一般白熱電球の製造中止を予定)へのオマージュと、今後のLED光源への移行が進むこの時代に、「人と環境に調和したあかり文化への貢献」というブランドコンセプトを、感情に訴えかけるような魅力的な作品で示しています。
ニュースリリース:http://www.toshiba.co.jp/about/press/2009_02/pr_j1201.htm


SONY BRAVIA - CM
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SONYが展開するBRAVIAの最新CM。テレビの映像がコマで構成されていることを説明した上で、現在がどれだけ進化しているかを、ダンスとパラパラ漫画のアイデアで分かり易く伝えています。性能を強調する際に、過去を辿るというのも良い表現の手法だと感じます。


様々な技術が進化した現代に生きていると、時に過去を忘れがちになりますが、
歴史を振り返り未来を見つめることで、
より現代に生きる人々の感情に訴える表現が生まれることもあるのです。

先日、初めて金沢へ旅行に行った際に、印象的なアートワークを見ました。
motenashi1.jpg motenashi2.jpg
金沢駅の正面に建つ「もてなしドーム」。2005年に完成したそうです。伝統工芸を思わせる巨大な門と近代的なドームの融合。歴史や伝統文化を大切にしながら未来への発展を目指す都市としてのコンセプトが、訪れる人々に明確に伝わるのではないでしょうか。
参考:金沢市観光協会




【喚起するアートワーク】
アーティストやデザイナーたちは、この現代社会を映し出す際に、
独自の視点で表現します。その作品に込められたメッセージは、
時に私たちに 「はっ」 と何かを気付かせてくれます。感情を喚起するのです。

Jeong Mee "Pink & Blue Project"
JeongMee-Yoon_Pink-blue-project.jpg
韓国の現代アーティストJeong Meeの作品「Pink & Blue Project」です。子供たちを取り囲む大量のおもちゃ。そして、男の子はすべてブルー、女の子はすべてピンク、という描写は、現代の市場概念や過剰な消費社会への皮肉を込めたユーモア溢れる表現なのです。
参照:http://chngyaohong.com/blog/korea/jeong-mee-yoon/


Peter Menzel "Material World"
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報道写真家ピーター・メンツェルの作品「マテリアルワールド(邦題:地球家族)」。世界各国の家の中にある所有物をすべて出す、という斬新な手法で、世界中の国々の暮らしとその違いを表現しています。最後に登場する日本、そこに映し出された息の詰まるような都市の密度と所有物の多さは、私たちの生活に疑問を投げ掛けてくれるものです。
写真(左から)アイスランド、スーダン、日本
Official: http://www.menzelphoto.com/books/mw.html


根本崇史 "DEL DEL"
deldelClose.jpg deldelOpen.jpg
2009年のミラノサローネで発表された、デザイナーの根本崇史氏による巨大なピラミッド型チェスト「DEL DEL」。通常の直方体の収納家具に比べて、ピラミッド型は半分しか量が入らない。いま、私たちの生活に本当に何が必要で、何が必要ないのか、ということを考えさせてくれる、そんなメッセージが込められているそうです。
参考:日経デザイン7月号
Official: http://www.poreoverit.com/


さて、現代の複雑な社会状況の中で、
特に環境や倫理的なテーマは非常に重大であるにも関わらず、
当事者でないといまいち現実的な問題として捉えられていない場合があります。
そうした大きなテーマに対して、視点を変えたユニークな表現は
時に私たちに 「はっ」 と身近な事として気付かせてくれる効果を持っています。

Public awareness: Global warming

こちらはブラジルの公共広告です。この作品を見終わった時に私はドキッとしました。つまり、結局これまでは温暖化がもたらす影響というものを、現実的に捉えることが出来ていなかったのです。
「When you feel it, it’s already too late.(あなたが気付いた時には、時すでに遅過ぎるのです。)」
大きなテーマを“私たちの日常に置き換える”。視点を変えた表現手法が、強烈にメッセージを伝えてくれます。


Green Island Project
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大都会の道路を芝生で覆ってみたら…いつもの冷たい印象の街並みが違って見える。このGreen Island Projectのコンセプトは、“イメージを喚起させる”こと。エコロジーは、現実に見えにくい概念。ただ、「こんな風だったら素敵だな」というイメージを目に見えるカタチで表現すると、人々の心に何か新しい感情が芽生えるかもしれません。
写真(左から)渋谷、六本木、秋葉原
Official: http://www.006600.jp/


AC “したたかおばあさん”

常に社会を独自の目線で表現してきたACの2009年度全国キャンペーン広告。
初め、“オレオレ詐欺”に対する注意を促す内容かと思いましたが、違いました。ニュースで聞くように、そもそも何故、遠く故郷に暮らす老親は“オレオレ詐欺”のような犯罪に引っ掛かってしまうのでしょうか?それは、単純に子供のことが心配で、子供からの連絡が嬉しいからです。久しく連絡の途切れていた子供からの電話は、それはそれは嬉しいのです。つまり、「オレオレ」の一声で判断できるくらいに、何気ないごきげんうかがいでも日頃からの連絡の必要性を喚起するものです。
参照:AC


Jeski - ADA(米国障害者協会)
ada.jpg
こちらは韓国人アートディレクターのJeskiが手掛けたADA(米国障害者協会)の公共広告。
一見、ミネラルウォーターか何かの宣伝かと思いますが、「For some, It’s Mt. Everest.(誰かにとって、エベレストほどの高さです。)」、この文章を読むと一瞬で強烈にメッセージが伝わります。つまり、当事者の状況を視点を変えて表現することで、より社会にリアルに伝わるものになるのです。
参照:http://www.flickr.com/photos/21244417@N00/1812649251/




今回はいくつかのアートワークを取り上げました。
複雑な時代を映し出し、そんな時代に生きる人々へメッセージを伝えるための、
新しい視点のアプローチ。
皆様が携られている商品開発やデザイン、宣伝、企業コンセプトの発信など、
既に様々な領域にこのようなアプローチは取り入れられていることと思います。
商品を作って売るだけの時代は、ひと昔前のこと。
独自の視点で社会を捉え、明確にメッセージを発信していくことが必要なのです。


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2008年06月13日

アートプロジェクトによるブランドの自己表現

現代では、デザイナーや建築家・芸術家・音楽家などを含めた
いわゆる“アーティスト”たちの作品は、
瞬く間に世界を駆け巡り人々を酔わせます。
もちろん、ビジネスとしても莫大な影響力を持っています。

では、なぜ世界的なアーティストたちの作品は
これほどまでに人々を惹き付けるのでしょうか?
それはアーティストたちが自己の主張を
完璧な形として表現しているからに他なりません。

中でも、前例のないユニークなプロジェクトによって
ブランドの世界観を発信している3つの事例をとりあげます。

CHANEL 「Mobile Art」
CHANEL(シャネル)が開催している壮大なプロジェクト「モバイルアート」は、
今年2月27日の香港を皮切りに、東京、ニューヨーク、ロンドン、モスクワ、パリを
移動式の巨大パビリオンが巡回するというユニークなものです。
Chanel Mobile Art Official
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hp1.jpghp2.jpghp3.jpghp4.jpg

シャネルの世界観、現代アートとの関係、そして主張が
多くの世界的なアーティストとのコラボレーションによって表現されています。
建築家ザハ・ハディド(Zaha Hadid)が設計した巨大な有機体を思わせる空間の中には、
シャネルの伝統的な“キルティングバッグ”からインスピレーションを受けた
20組の国際的なアーティスト作品が展示されています。

驚くべきは「入場無料」という点。
これほどの巨大プロジェクトをフリーで提供する、ということ自体が、
自己の、そしてブランドの在り方を表現する完全な “主張” ではないでしょうか。

東京では、5/31〜7/4まで国立代々木競技場・オリンピックプラザにて開催されています。
約40分間、視覚・聴覚・嗅覚から感じる音と空間の世界に誘われ、
シャネルの世界観を身体で体験することになるでしょう。
mobile1.jpg Mobile Art in Hong Kong
mobile2.jpgmobile3.jpg
「The Cool Hunter」の記事より
http://www.thecoolhunter.net/events/Chanel-Mobile-Art-Container-By-Zaha-Hadid/

人生、苦痛、快楽、影、外見、若さ、狂気、傲慢、欲望、袋、皮膚、豚、束縛、光、意識、夢、願い...
様々な要素が混ざり合い表現された「人生」「世界」。
それはココ・シャネル自身が感じた世界か、
シャネルブランドが今後歩む道なのか。
そして、このメッセージは体験した人々にどのように伝わったのでしょうか。
チケットに関してのお問合せ:チケットぴあ

PRADA 「Trembled Blossoms」
同様に世界的なブランドであるPRADA(プラダ)は、
ブランドの08年春夏コレクションの世界観を初めてアニメーションによって表現しました。
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Trembled Blossoms(揺れ動く花々)。
すべて手作業で描かれたといわれるこの妖精のアニメーションは
プラダ公式ホームページ上でも見ることが出来ます。
http://www.prada.com/

今年4月に東京・表参道のエピセンターでは
サングラスをフィーチャーした新しいエピソードが披露されました。
prada2.jpg prada1.jpg
まさに、コレクションの世界観を伝える新しい自己表現となりました。

ssp1.jpg ssp3.jpg ssp5.jpg ssp6.jpg
PRADA SS08 Collection

村上隆& LOUIS VUITTON
そして、今や世界のアート界に名を知られた日本を代表するアーティスト・村上隆は、
日本の「オタク文化」を芸術の域にまで昇華させました。
大衆文化と芸術の括りを無効にした、いわゆる“掟破り”とも呼ばれるような
エキサイティングな主張が世界に旋風を巻き起こしているのです。

2003年にマーク・ジェイコブスの発案によるルイ・ヴィトンとのコラボレーションにより、
タカシ・ムラカミの名は世界に轟きました。
ルイ・ヴィトンの伝統的なモノグラムを、大胆な色とモチーフで掻き混ぜたのです。
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マルチカラーモノグラム
その他にも、ルイ・ヴィトンから様々な商品を発表しています。
LV2.jpg LV3.jpg
ヘアピン     モノグラムチェリーバッグ


現在もこのルイ・ヴィトンと村上隆との関係は進行中とのことで、
ニューヨーク・ブルックリン美術館で開催中の回顧展「(C)MURAKAMI」では、
最新のコラボ作品である「モノグラモフラージュ」が発表されました。
monog.jpg
参考:http://www.afpbb.com/fashion/2798303
また、先月のサザビーズオークションでは、
彼のフィギュア作品に約16億円という破格の値段が付いたそうです。

1人の人間の自己表現・主張は時に途方もない規模で拡大し、
同時に文化を伝え、世界に新しい風を吹かせるのです。
posted by グローカルネット at 10:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月18日

自然と共存

Patrick Blanc:
パトリック・ブラン


フランスの植物学者で、“植物の壁”を制作することで有名です。
地域の気候を考慮した、デザイン性のある作品で、
同時に機能的でもあります。

エコを意識した建築から始まり、
美術館、ホテル、ショップデザインからファッションまで、
様々な分野で活躍しています。

フランスの芸術文化勲章
(Chevalier de l’Ordre des Arts et des Lettres)や、
ロイヤル・アカデミー・オブ・アーキテクチャー
(Académie d’Architecture)金賞も受賞しています。

こちらから彼の作品や、インタビューをご覧いただけます↓
PingMag 東京発 「デザイン&ものづくりマガジン」

オフィシャルウェブサイト

AIR DE PARIS
今年4月から8月まで行われていた合同展示会で、
「現代世界と都市生活の融合」をテーマに世界中から
74人のアーティストやデザイナーの作品が展示されました。
その中でもこのパトリック・ブランの作品は
話題を集めていたようです。

日本では大阪にあるブティック、金沢の21世紀美術館などでも
彼の作品をご覧いただくことができます。

大阪のブティック:MARITHE+FRANCOIS GIRBAUD

金沢21世紀美術館

今年11月に表参道にオープン予定の”GYRE”(ジャイル)という
商業施設でも作品が取り入れられるとのことです。
早速見に行きましょう!

Quai Branly.jpg

もちろん海外にもたくさんの作品がありますが、
最近ではフランスのケ・ブランリー美術館、
西オフィスの外壁が有名ですね。
フランスに行った際は、是非ご覧下さい。

Friedensreich Hundertwasser:
フリーデンスライヒ・フンダートヴァッサー 


日本ではフンデルトヴァッサー、フンデルトワッサーという名前で
親しまれている彼はオーストリア出身の芸術家であり、建築家です。

植物に覆われている、あるいは内部から樹木が生えているのが
彼の建築の特徴です。彼は自然を愛し、自然と人間が調和して
生活することを切望していました。また彼の建築物には
曲線を多用した独自の様式が含まれています。

その中でも魅力的な作品の一つとして
ウイーンの中心市街に位置する市営住宅、
フンダートヴァッサー・ハウス(Hundertwasser Hous)
が挙げられます。

彼の他の作品もこの地域に隣接しており、Kunsthausの中には
建物の内部を実際に見ることができる美術館もあります。

ドイツ語のみの表記となりますが、画像はこちらからどうぞ。

Kunsthausのオフィシャルウェブサイト(ドイツ語、英語のみ)
こちらからどうぞ。

他にも緑と共存した彼の手掛けた作品の一つに
ドイツのダルムシュタットにあるWaldspiraleが有名です。
1990年代に建てられたこの建物には
住宅、駐車場からカフェやバーまで含まれています。

しかし何といっても英語でspiral forestと訳される
この建物の特徴は緑の木々が屋根部分に植えられていること
と言えます。

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建物の外観はこのような感じです。
まるで物語から飛び出てきたようです。

また日本にも彼の手掛けた作品が残っています。
大阪市には彼が手掛けた市営のゴミ焼却施設「舞洲工場」
があります。焼却所とは思えない鮮やかな色彩が多用されており、
ここでも自然にあふれた空間になっています。

建物の外観はこのような感じです。

fh2.jpg

fh3.jpg

fh4.jpg

建物内部も要予約で見学できるそうなので
是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

大阪市環境局の公式ページから予約ができます。

2009年春夏シーズンのカルラントレンドブックでは、
このようなアーティスト達が表現している“自然と都市との融合”
が取り上げられており、さらに踏み込んだ社会背景の分析や、
方向性をご紹介しています。
posted by グローカルネット at 13:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月16日

ヴェネチア・ビエンナーレ

venice.jpg

ヴェネチアで1895年から隔年で行われている美術展です。
各国のパビリオンでその国の芸術家が作品を展示するといった、
芸術のオリンピックのようなイベントです。
1956年にはパビリオン「日本館」も完成しました。
パビリオンの他にも、企画展で様々なアーティストが参加しています。
建築展と美術展が交互に行われており、今年は美術展の年になっています。

これまでの主な日本人参加者としては荒川修作さん、靉嘔さん、
船越桂さん、池田満寿夫さん、河原温さん、草間彌生さん、
イサム・ノグチさん、岡本太郎さん、オノ・ヨーコさん、篠山紀信さん、
山口薫さん、横尾忠則さん、棟方志功さん、日比野克彦さん、
川久保正さん、安藤忠雄さんなどがいます。

建築展では、1996年に磯崎新さんがコミッショナーを務めた、
日本館「亀裂」が金獅子賞・パビリオン賞を、
2002年には伊東豊雄さんが企画出品で金獅子賞・功労賞を、
2004年にはSANAA(金沢21世紀美術館)が金獅子賞(作品賞)を受賞しています。

北野武さんが「HANA-BI」で金獅子賞を受賞したヴェネチア国際映画祭も、
このビエンナーレの1セクションです。

今回の美術展では「日本館」のコミッショナーに港千尋さん、
作家に岡部昌生さんが選ばれました。
「私たちの過去に、未来はあるのか。」というテーマで、
岡部さんが20年以上前から続けている石の「フロッタージュ」を
壁一面に埋め尽くします。

会場の中心には2005年広島市現代美術館でインスタレーションされた
広島倉橋島産の被爆石が並べられ、
ヴェネチアの地にテンポラリーな「歴史の場所」をつくりだします。

ヴェネチア・ビエンナーレ 美術展

総合ディレクター:Robert Storr(ロバートストア)
会期:2007年6月10日〜11月21日
Art and Architecture sections
住所:Palazzo Giustinian Lolin, San Vidal, San Marco 2893 – 30124 Venezia
TEL: +39 041 5218711

詳しくはこちら
国際交流基金Website
公式Website(英語)

また、今年4月には去年開催されたヴェネチア・ビエンナーレ建築展の
「日本館」帰国展が、東京オペラシティで開催されます。
コミッショナーは東京大学教授で建築史家、建築家でもある藤森照信さん。
瀬川原平さん(作家・画家)、南伸坊さん(イラストレーター)らが
建築と都市の新しい方向性を打ち出します。

「藤森建築と路上観察」
会期:2007年4月14日〜2007年7月1日
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
TEL: 03-5353-0756
詳しくはこちら 
東京オペラシティ Website
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ドクメンタ

documenta.jpg

1955年に、アーノルド・ボーデが提唱し、
西ドイツ連邦政府の行事として開催されたのが始まりです。
5年ごとに行われる現代美術展で、この展示会の特徴としては、
1人のディレクター(芸術総監督)がテーマ選定、作家選定を行うので、
強いメッセージ性や統一感を演出することができると言われています。

ヴェネチア・ビエンナーレとは違い、
国ごとの発表という方法ではなく、賞もありません。

今回の総監督はロジャー・ブーゲル(Roger M. Buergel)。
第8回展(1987年)のマンフレート・シュネッケンブルガー以来20年ぶりのドイツ人総監督です。

そして今回のテーマは以下の3つ。
「近代性は私たちにとって過去の遺物か?」
「むき出しの生活とは何か?」
「何がなされるべきか?」

キュレーターによって、方向性ががらっと変わってくるというこの展示会。
前々回は初の女性キュレーター、前回はナイジェリア出身のキュレーターと、
様々なディレクターが選ばれており、毎回個性の光る演出が行われています。
今回は一体どのような展示会になるのでしょうか。目が離せません!!

これまでの日本人出展者には、荒川修作さん、川俣正さん、
河原温さん、長澤英俊さん、船越桂さん、宮本隆司さんなどがいます。

ドクメンタ
会期:2007年6月16日〜9月23日
Friedrichsplatz 18 D-34117 Kassel
TEL: +49-561-70 72 70

詳しくはこちら
ウィキペディア:ドクメンタ
ドクメンタの歴史から流れがつかめます。
公式Website(英語)
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2006年10月16日

カルラン注目のアーティスト

Kathryn Hillier

カリフォルニア出身で現在はニューヨークで活動中の写真家。
自然や、そこに残された人間の跡といった要素をうまく取り入れ、
予期せぬ一瞬一瞬を表現しています。
今回注目したのは、「Zoology」というタイトルの写真シリーズ。
静止した自然の要素が作る光景は、見る者の心を惑わせます。

彼女の作品はパリのGalerie Phillippe Chaumeで見ることができます。
Website:http://www.galeriephilippechaume.com/

また彼女は今年2月に日本でも行われた
【NY次世代のアートフォトグラファー24人】
にも出展していました。
これは2005年秋にニューヨークで行われた展示会で、
東京からミラノ、マドリッド、ストックホルムと世界を巡ります。

世界トップレベルのクリエーターを擁するファッションフォトの
トップエージェントであるART+COMMERCEが、
2004年から企画監修しているイベントで、
日本でもかなり注目されていたイベントだったようです。
ご覧になった方もいらっしゃるのでは?

厳正な審査により選定された24名のアーティストの1人が、
今回ご紹介したKathryn Hillierなのです。

現在はスウェーデンのストックホルムで開催中。(今月18日まで)
Website:ART+COMMERCE

Ron Mueck

オーストラリア出身のアーティスト。
もともとは、テレビ番組の美術を担当していました。
髪の毛やしわ、血管まで本物そっくりのまるで生きている人間のよう。
ただ違うのは、大きさ。

「大きさを変えることで普段は気づかないことに気づくことができるでしょう」
とミュエクは言っています。

日本でもミュエクの作品が見られる展示会が行われました。
今年東京都現代美術館で行われた カルティエ現代美術財団コレクション展です。
すでに7月2日に終了していますが、この展示会の数ある展示物の中でも
ミュエクの「In Bed」という作品は見る人を圧倒させる印象的な作品。

Website:東京現代美術館サイト
ちなみに、この展示会参加アーティストの1人、
携帯電話のデザインでも話題になったMarc Newsonにも
カルランは注目しています。

パリで行われた展示会の写真はこちらでご覧になれます。
Ron Mueckの作品

Dawn Reader

イギリス出身の画家。
直線を用いた手法で、水平線や海から放たれる光に
希望や穏やかさを表現しています。
静穏と開放の瞬間を見る人に感じさせます。

作品はこちらから
Website:http://www.dawnreader.com/

Marc Wilson

イギリス出身の写真家
人々が使わなくなった廃墟がテーマの作品。
廃墟のイメージは、歴史的・政治的な重要性を含んでおり、
その場所が以前はどのように使われていたかを人々に想像させます。

作品はこちらから
Website:http://www.marcwilson.co.uk/

11月にはロンドンで行われるInspired Art Fairにも出展します。
2006年11月8日〜12日
Venue:Christchurch Commercial St. Spitalfields London E1
Website:http://www.inspiredartfair.com/home.php

Rob Carter

イギリス人カメラマン
1993年から写真家として活動をはじめ、2002年には
the Royal Photographic Society というコンテストにおいて、
"Travelling Still Brighton Beach"という作品で受賞。
走っている車から撮影されるネオンに照らされた都会の風景。
カラフルなセンセーションと光の効果にこだわっています。
東京の街も彼の重要な被写体の一つになっています。

作品はこちらから
Website:Rob Carter
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2006年08月10日

博物館・美術館情報 in France

Musee de la Mode et du textile モード織物博物館

ルーブル美術館の別棟、装飾美術館内1、2階にあるこの美術館。
18世紀から現在までの衣装を企画、展示しています。
今年4月30日までは「着飾る男性」展という企画が行われていたようです。
詳しくはこちらをご覧ください。

balenciaga.jpgここで現在行われているのが、
「バレンシアガ パリ」展です。
バレンシアガ初となるこの展示会、
監修は現デザイナーのニコラス・ゲスキエールです。
2フロアを使い、クリストバル・バレンシアガの
初期の作品から60年代のコレクションの
ドキュメンタリー、ショーの映像、
ドレスの写真やデザイン画など、
見る価値の高いものばかり。
現デザイナーのニコラス・ゲスキエールの
作品を見ることもできます。

また、期間中には幼児やジュニア向けの
ワークショップも開かれます。


クリストバル・バレンシアガ
1895年1月21日、スペインのサン・セバスチャン、ゲタリアに生まれる。
1915年、サン・セバスチャンに仕立屋を開設。
1919年、パリ オートクチュール・コレクションに初参加。
1937年、パリのジョルジュ・サンク通りにメゾンを設立。
同年秋、パリ プレタポルテ・コレクションに初参加。
1939年、ウール生地で「黒いドレス」のシリーズを発表。
1945年、四角い肩に狭めたウエストラインの服を発表。
1951年、パレルラインのスーツを発表。
1954年、iラインのドレスを発表。
1955年、チュニックドレスを発表。
1957年、ベビードール・ルック等を発表。
1958年、サックドレスを発表。同年、レジョン・ドヌ−ル勲章を受賞。
1967年、スクエアショルダーのスーツを発表。
(ファショコン通信より抜粋)

balenciaga1.jpgbalenciaga2.jpgbalenciaga3.jpgbalenciaga4.jpg


その独特なシェイプやデザインで2006/2007秋冬コレクションでも
注目を集めたバレンシアガ。
先日もリステアとの共同出資で「バレンシアガ・ジャパン」を
設立すると発表したばかり。
デザイナー、ニコラス・ゲスキエールから目が離せませんね!!

「バレンシアガ・パリ」展

■会期:
2006年7月6日〜2007年1月28日
月曜休館

Musee de la Mode et du textile モード織物博物館

107, Rue de Rivoile, 75001 PARIS
アクセス
メトロ:パレロワイヤル・ミュゼ・ド・ルーヴル(Palais-Royal Musee du Louvre)、チュイルリー(Tuileries)、もしくはピラミッド(Pyramides)駅下車
バス:21,27,39,48,68,69,72,81,95番
Website(フランス語のみ)

ここには他にも装飾芸術美術館、広告博物館などもあります。
装飾芸術美術館は9月15日にリニューアルオープン予定です。
広告博物館では、装飾芸術美術館の再オープンを機に、
同美術館の歴史を振り返る展覧会が行われます。

Musee Christian Dior クリスチャン・ディオール美術館

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クリスチャン・ディオールが幼少期を過ごしたグランヴィル。
1991年にクランヴィル市が設立したクリスチャン・ディオール記念協会によって、
1997年に生家を改造して開館した美術館です。
去年はクリスチャン・ディオール生誕100周年ということで、
様々なイベントが行われたようです。
彼が住んでいたころの美しい花々が咲き乱れる庭も再現されました。
パリからは少し遠いのですが、寄ってみる価値はあるのでは!?


Christian Dior - Homme du monde クリスチャン・ディオール─世界の人
クリスチャン・ディオールとジョン・ガリアーノの作品が
世界各国の文化に受けた影響を探る展覧会。
民族文化とディオールのインスピレーションの源との
関係性を紹介していきます。

■会期:
2006年5月14日〜2006年9月24日

Musee Christian Dior クリスチャン・ディオール美術館
Villa "Les Rhumbs" 50400 Granville
アクセス
パリのモンパルナス駅から列車で約 4 時間。
Website(フランス語のみ)

Musee des tissus 織物博物館

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こちらは、絹と織物の街として有名なリヨンにあります織物博物館。
Lyon Mode Cityの際に行かれた方も多いのではないでしょうか。
ここはリヨンだけでなく世界の織物芸術の歴史が見られる美術館で、
この分野ではヨーロッパ最大の規模です。

東洋、西洋のコレクションを集め、日本の着物やイスラム教徒の布、
ヨーロッパの歴史ある刺繍などが展示されています。
館内にはテキスタイルのイメージデータベースがあり、
様々なコレクションにアクセスすることもできます。

ここで現在行われている企画展は...

Leonard Paris -De Lyon a Tokyo レオナール・パリ―リヨンから東京へ

フランスモード界に新しい感性をもちこんだレオナール社の
アート・ディレクター、ダニエル・トリブィヤール。
レオナールの衣装131点、デッサン24点、服へのプリント版27点、
アクセサリーやテーブルウェア、香水など300点以上の作品が展示されます。

ジャックマール・アンドレ美術館でのナポレオン財団の財宝展、
凱旋門でのナポレオン展などを手がけた、
TERGのミッシェル・アルベルティが会場の演出を担当しました。
布地に触れたり、音楽やファッションショーのビデオを見たり、
香水を嗅いだりできる、五感を刺激する演出になっています。

■会期:
2006年4月7日〜2006年10月8日
月曜・祝日休館
開館時間:10:00-17:30

Musee des tissus 織物博物館
34, rue de la Charite, LYON
Website (フランス語/英語)

その他、フランスの美術館について詳しく知りたい方は、
こちらのウェブサイトをご覧ください。
いろいろな情報が載っています。
メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス Maison des Musees de France
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2006年06月13日

ドイツの美術館・展示会情報

ベルリン新国立美術館

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“光とガラスの聖堂”といわれる新国立美術館は、
クラシックモダンから1960年代までのアートまで、
20世紀のヨーロッパ絵画、彫刻が集まっています。
Munch, Kirchner, Picasso, Klee Feininger, Dix, Kokoschkaなどの
コレクションがあります。

ここで現在行われているのが、
「ベルリン−東京/東京−ベルリン展」です。
六本木ヒルズの森美術館で、今年1月28日[土]から5月7日[日]まで
行われていた展示会を、ベルリンの新国立美術館でも見ることができます。
100年以上にわたってベルリンと東京の間にある、
歴史的または芸術的な関係を見ることのできる初めての展示会です。
日本での展示会では、ベルリンのアーティストの作品を多く展示していたようですが、
逆にベルリンでの展示会では日本の作品をより多く展示するようです。

また上部ホールの建築デザインは、日本人建築家の伊東豊雄さんが手がけ、
ミース・ファン・デル・ローエの設計した空間を、
エキサイティングでアートと建築が非日常的な融合する
完全に新しい空間に変えます。
(ベルリン新国立美術館ウェブサイトより)

日本ですでに見た方もまた違う展示が見られるようですね。
もちろん日本で見ていない方も是非どうぞ!
詳しい展示内容については森美術館HP


「ベルリン−東京/東京−ベルリン展」
■会期:
2006年6月7日〜2006年10月3日
月曜休館

ベルリン新国立美術館 Neue Nationalgalerie
Potsdamer Strase 50  10785 Berlin-Tiergarten
Information +49(0)30 - 266-2951


ペルガモ美術館


さて、こちらは同じくベルリンにありますペルガモ美術館。
同じ時期に行われる展示会をご紹介いたします。

Soccerball.jpg

「The ball is round - circle, ball, cosmos(英題)」

という名のこの展示会では、 もっとも古くもっとも重要なシンボルである
二つの形:円と球のオブジェを250以上も展示しています。

“Creation and Cognition”、“Cosmos”、“Cycle of Time”、
“Game and Chance”、“Emblems of Power”という
大きな5つのセクションに分け、様々な点から円と球を表現します。

サッカーボールも球ですが、やはりワールドカップの時期に
わせた展示なのでしょうか?!

「The ball is round - circle, ball, cosmos」

■会期:
2006年6月8日〜2006年8月27日
月曜休館

ペルガモ美術館 Pergamonmuseum
Am Kupfergraben 5 10117 Berlin-Mitte
Information +49(0)30 - 2090-5577

Website: (ドイツ語/英語)

バウハウス

やはりドイツといえば、バウハウス。
bauhaus.jpg

バウハウスといえば: 
1919年にワイマールで芸術学校と工芸学校を統一し開校した、
美術と建築に関する総合的な学校です。
建築の名のもとに芸術と手工芸の統合を図った、
近代デザインの実験工房であり、 デザイン集団であり、
またひとつの芸術運動としても語られています。
1933年までのわずか14年間で閉鎖されてしまいましたが、
グラフィック・デザインや家具デザインの分野に
大きな影響を与えたと言われています。


現在のバウハウス美術館コレクションは、
教師としてバウハウスに勤めたWalter Gropius, Johannes itten,
Paul Klee, Lyonel Feininger, Wassily Kandinsky, Josef Albers,
Oskar Schlemmer, Laszlo Moholy-Nagy, Ludwig Mies van der Roheら
の作品はもちろん、 学生の作品が2006年1年を通して展示されています。

今月21日からは、バウハウスで教鞭をとった
Laszlo Moholy-Nagy(ラースロ-・モホイ=ナジ)の
「Color in Transparency」が開催されます。
抽象的な構成の写真、ポートレート、広告、都市の風景、
シカゴにあるデザインスクールの研究などが展示されるそうです。

また、彼の作品は上の「ベルリン−東京/東京−ベルリン展」でも見られます。

「Color in Transparency」
■会期:
2006年6月21日〜2006年9月4日
火曜休館(祝日除く)

バウハウス美術館Bauhaus Archive / Museum of Design:
Klingelhoferstrase 14  D - 10785 Berlin (Tiergarten)
Telephone: 030 - 25 40 02 0
Infoline: 030 - 25 40 02 78
E-mail: bauhaus@bauhaus.de
Website: (ドイツ語/英語)

Laszlo Moholy-Nagy(ラースロ-・モホイ=ナジ)1895年-1946年:
写真家、美術教育家。ハンガリーに生まれたが、
政治的流動化のためにドイツに亡命。
その後は美術家として数年活動したのち、
1923年から1928年までバウハウスに招聘されて、教鞭をとった。
写真やタイポグラフィを積極的にその教育に取り入れるなど、
革新的なアイデアを用いて、 バウハウスの教育方針に
決定的な影響を与えた。
特に、バウハウス叢書の1冊として1925年に刊行された
『絵画・写真・映画』(Malerei, Fotografie, Film)は、
バウハウスや国を越えて、美術界に大きな影響を残した。
のちドイツにおけるナチスの台頭により、
イギリス経由でアメリカに逃れた。
アメリカ亡命後はシカゴにて1937年にニュー・バウハウスをおこし、
バウハウスの教育理念をアメリカという新天地に
根付かせようと奔走した。
(Wikipediaより抜粋)
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2006年03月20日

SAFE・リスクに挑戦するデザイン展

私たちが安全性に執着するのは現代社会においては当然の事実であり、
あらゆる場所に散らばる災害・暴力に対する反応だと言えます。

こうした社会傾向の中、昨年の10月16日から今年の1月2日まで
ニューヨーク近代美術館(MoMA)で
「SAFE:リスクに挑戦するデザイン展」が開催されました。

MoMAにとっては全面増改築を終え、マンハッタン中心部で
リニューアルオープンして以来、初のデザイン展となり、
計303点にのぼる展示品はそれぞれ、
「シェルター」「防御」「資産」「日常」「緊急」「啓蒙」という
6つのカテゴリーに分類され、展示されました。

SAFE展では、大惨事はもちろんのこと、もっと深刻度の低い災難にも役立ち、
しかも美しくデザインされた頼もしい品々が展示されていました。

もっと詳しい情報は・・・
MoMAホームページ:www.moma.org
SAFE展ホームページ:www.moma.org/exhibitions/2005/safe/

SAFE展のなかでカルランが特に気に入ったデザインのものをご紹介いたします。

Guardian Angel Bag (ガーディアンエンジェルバッグ)

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いかにもナイフが入っているかのようなデザインのバッグを製作したのは、
オランダ人デザイナーのCaroline Vilegerです。
この作品には犯罪抑止力があると同時に、
非常にブラックなユーモアが感じられます。

もし、何か危害を加えられそうになったとき、
加害者がこのバッグを見れば躊躇するかもしれません。

安全に対する概念をからかってみたい人は、
このようなアイテムを手に街中を歩いてみてはいかがでしょうか。


Sweet Dreams Security


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Sweet Dreams Security というロンドンに拠点を置く企業が製作する
セキュリティ装置は、とにかくユニークで抜群に面白いのが特徴です。

「Mirador」という小さなキャラクターが付いた見張り塔や、
先端に動物のモチーフが付いたフェンス、テディベアのロックなどは
セキュリティ製品に対する考え方まで変えてしまいそうです。

機能性は充分に満たしながら、ほっとさせる様なユーモアのあるデザインで、
バイオレンスという概念から圧迫感を排除する心強い味方になってくれます。

Sweet Dreams Securityの作品はニューヨーク、ロサンゼルス、東京など
各地のポール・スミス・ショップでも展示されます。
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2005年09月16日

アートインスピレーション

ニューミレニアムを記念した“テートモダン” が作られて5年。
“ナショナル・ギャラリー”とは対照的に、
現代アートを多く展示する テートモダンは、
今やロンドンでも注目の スポットとなっています。

さらに世界を代表する 現代美術館、ニューヨークのMOMA、
パリのポンピドーセンターなどと肩を並べるほどの人気となっています。

さて、そんなイギリスでここ最近注目を集めているアーティストは誰でしょう?
アート天国イギリスの中でもカルランが注目する 2名をご紹介します。

Tate Modernへはこちらをクリック

Rachel Whiteread:レイチェル・ホワイトリード

彼女は、ロンドン大学スレイド・スクール・オブ ・アートで彫刻を学びました。
始めのうちは、 ベッドのマットレスなどの素材を使い自己表現を追及しました。
1993年一躍脚光をあびた”House” という作品では、
グローブ・ロードに残る最後の ヴィクトリアンテラスドハウス全体を
キャンパスとして手がけた作品となっています。

彼女は内装を コンクリートで固め、必要ないものは全て取り除く手法で、
そこにある空間だけを残したこの作品を完成。
彼女はこの作品で、ターナー賞を受賞して いています。

1963年 イギリス・ロンドン生まれ
1993年 作品“HOUSE”がタナー賞受賞

その後も型を取ったような独自の手法を武器に
個性的な作品で注目を集めています。

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Gary Hume:ゲイリー・ヒューム


ヤングブリティッシュアート:YBAがイギリスで 旋風を巻き起こしたのは、1990年代。
その中の一人として数えられるのが、この ゲイリー・ヒュームです。

1988年ゴールドスミス・カレッジを卒業後、
“ドア・ペインティング”と呼ばれる、公共施設の扉をモチーフにした
平面的な作品で注目を集めました。

その後、彼のシンメトリーな構図を残しつ つも作風を変化。
動植物をモチーフとしたカラフルな作品を手がけていきます。
シンプルでありながら繊細なタッチ、平坦に描かれた作品の中にも
独自の空間を作り出す作品は人々の心を惹きつけました。
女性にも好まれそうな明るい色使いの作品は、
ただ明るいだけではなく、落ち着きをも届けてくれます。

1962年 イギリスとヨーロッパ大陸を結ぶ土地、ケント州生まれ。
1996年 サンパウロ・ビエンナーレにイギリス代表として出展。
1997年 あの有名なジャーウッド賞受賞。
1999年 ヴェネツィア・ビエンナーレにイギリス代表として出展。

その他数多くの功績を納めています。

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2005年02月17日

カルラン注目のアーティスト

ブライアン・アルフレッド(BRIAN ALFRED)

1973年ピッツバーグ生まれのマルチメディア・アーティスト。Aestheticsに所属する 33.3のギタリストでもある彼の作品は、
都市空間と自然の物体をラインとグラフィックを使って
組み合わせた全く新しい作品。

2004年3月6日から4月24日にかけて、
ニューヨークのマックス・プロテッチ・ギャラリー(Max protetch Gallery)
で開かれた展覧会「オーバーロード(Overload)」は
大変好評のうちに幕を閉じました。

彼の個展でもう一つ注目されたのが、
ギャラリーで限定発売された彼の図録CD-ROM。
バーチャルなギャラリーを移動しながら絵画鑑賞するという映像に、
注目株のミュージシャンが書き下ろしで新曲を提供。

「観て聴ける」新しい形のマルチメディア・カタログ(ポストカード1枚付)です。
もちろん、音楽CDとしても再生可能。
こうなれば見逃せるわけがありません。

彼の作品は、こちらからどうぞ→ http://www.maxprotetch.com/

エドワード・ルッシェ(Edward Ruscha)
as known as エド・ルッシェ(ED RUSCHA)


1937年、ネブラスカ州オマハ生まれのアメリカ人アーティスト。
画面に文字を取り入れた最初のアーティストとして知られる、
ポップ・アート画家です。
イメージと文字が重なりあって作り出すインパクトを研究し、
それを緻密な画面構成の中で実現させました。

彼が始めてアートの世界に出会ったのは1947年と言えるかもしれません。
友人に影響されて始めた趣味のコミック作りは、
彼の毎日の習慣となったそうです。
1957年Jasper Johnsと Robert Rauschenbergの作品に影響受け
本格的にアーティストを目指します。
そして、1963年に写真集Twenty-six Gasoline Stationsを出版。
それと時を同じく絵を描き始める。

そして1982年、サンフランシスコ近代美術館で
個展を開催したことをきっかけに着実に知名度を上げていきます。
また、2002年にはマドリード、レイナ・ソフィア国立美術センターで
個展「メイド・イン・ロサンジェルス」を開催し、注目を集めました。

ここ数年で作品価格が急激上がったイメージの強い彼の作品は、2004年ウォールストリートジャーナル調べによると、
5年間で865%の上昇があったとの調査結果が発表されているようです。

彼の作品はこちらからどうぞ
http://www.nga.gov/feature/ruscha/ruscha01.htm

ユンカ・ショニバ-レ(YINKA SHONIBARE)

1962年ロンドン生まれの彼は、現在でもロンドンで活動を続けています。
頭のない人物に古い衣装着せ、皮肉っぽくに仕上げた彼の作風は、
私たちに何か強いインパクトを与えてくれます。

ナイジェリア系イギリス人である彼の作品からは、
彼自身の文化、インパクト、アイデンティティ、
そして政治に関する二重性をあらわしています。

現に彼は自らのことを“西洋の文化とアフリカの文化をミックスした
“バイ・カルチャー”な存在”と語っています。

また彼の作品に登場するワックス地方のカラフルな布“バティック”も
彼の作品に更なる魅力を加えています。
あまり知られてはいませんがこの布、
アフリカの象徴とされながらも、実はインドネシア、オランダ、
イギリスと西洋と非西洋を混合した歴史的な背景を持ち、
彼そのものを象徴する素材でもあるのです。

彼の作品はこちらからどうぞ→http://www.stephenfriedman.com/index.html

ARAKI NOBUYOSHI荒木経惟

1940年東京生まれ。
日本ではエロティックな分野で有名な彼ですが、
2004年2月11日から3月28日まで、
エプソンイメージングギャラリーで開催された“色情花”は、
“日本の有名な写真家が描いた花のクリシェ”として注目されました。

その作品から受けるパワーの驚くべき強さと極端なカラーの取り合わせは、
黒い背景でさらに際立っています。
また、彼の作品は驚くほどの質感を持ち合わせ見るものに
衝撃的なインパクトを与えました。

最近では、写真家森山大道と荒木経惟それぞれが、
8月の同じ日に新宿を写した写真展:森山新宿荒木展も
人気を博しているようです。
こちらは現在、東京オペラシティギャラリーで開催中です。

彼の作品はこちらからどうぞ→ http://www.arakinobuyoshi.com/
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