おもしろい試みが見られます。
【カラーハンティング ブラジル】
2008.10.22〜2009.1.12の期間中、東京都現代美術館で開催されている
藤原大+イッセイミヤケクリエイティブルーム&カンパナ・ブラザーズによる企画展
「カラーハンティング ブラジル」。
http://www.bh-project.jp/jpn/event/data/color_hunting2008
“カラーハンティング”、初めて聞く言葉でしたが、
つまりは“色を捜し求める”ということ。
その舞台に選ばれたのが、スケールの大きな自然と急速な経済発展に
注目が集まっているブラジルという国でした。
藤原大+イッセイミヤケクリエイティブルームの試みは、
アマゾンの大自然の中に存在する色を直接採取し、デザインに用いるというものです。
会場には、アマゾンの葉や木、土、川から色を採取する様子や、
その採取した色で染色した新しいテキスタイル表現が展示されています。
イッセイ・ミヤケの最新SS09パリコレクションの作品にも、
そのコンセプトが反映されているようです。
参考:http://www.afpbb.com/fashion/3531522
また、周囲の環境に目を向ける斬新なアイデアとして、
リオ・デ・ジャネイロの街で撮影した写真を回転させて得られた
ストライプ柄でテキスタイルをつくる、という新しい手法も紹介されていました。
ブラジル出身のカンパナ・ブラザーズは、プロダクトデザインにおいて、
サンパウロやリオ・デ・ジャネイロのストリートの日常風景に溢れる色や素材を
独自に抽出して、手仕事で作品を創り出しています。
最後に、この企画展の中に「植物が音を伝える」という自然の機能を取り入れた
体験型作品も展示されていました。
この「ジャングルフォン」という展示は、カークリコという植物を差し込むことで、
葉がスピーカーのように音を伝えるというものです。
実際に2枚の葉の間に頭を入れると、葉が両側にあるスピーカーのように音を伝え、
1本抜き取ると片耳からしか音が聞こえなくなります。
新しい自然の機能を知ることが出来た、斬新なアイデアでした。
これらのように、自然、または周囲の環境に改めて目を向けて、要素を抽出し、
そして実際のデザインに落とし込む。
そのような試みは、当たり前のようで逆に
現代社会の中で忘れがちだったアイデアかもしれません。
また、そのように「ありのまま」を表現したデザインは、新鮮かつ
生命力溢れるものであり、人々の感情に訴えかけるパワーを持つように思います。
そういった意味で、改めて自然や周囲の環境を見渡してみると、
私たちの暮らす日本には豊富なアイデアが溢れているのかもしれません。
四季、伝統、都市、ストリートカルチャーなど、
世界に誇るアイデアの宝庫ではないでしょうか。
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